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Music on my mind

「音楽」について興味の赴くままに書き込みします。

アルバムピックアップ #1 "Love Song"  Rinana

またまた久々の更新となってしまいました(汗)。今回、取り上げる作品はコチラ。

出身地である神戸をベースに活動展開中のシンガーソングライター、Rinanaさんの最新作「Love Song」

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 SSW Rinanaさんを知ったのは、とある寒い2月の週末、職場からほど近い三宮センター街入口付近で、彼女のストリートライブをたまたま観たのがキッカケ。元来、ライブ・パフォーマンスより、スタジオワークの方が好きな僕は、あまりストリートライブは観ない方だし、たまに見るストリートライブの多くが、荒削りな演奏、誰かの模倣みたいな歌唱で、特に印象に残らないまま立ち去ることが多かった。。でも今回はいつもと違う。。いつものように数曲聴いて通り過ぎたものの、彼女の音楽と歌声が気になって仕方がない。。こう、なんというか、熱いパッションの様なものが彼女の歌声を通して僕のココロに突き刺さってきたのだ。でもただガムシャラに熱いというよりもむしろ、さらっとしてるのだが、今どきのかわい子ちゃんシンガーとは一線を画する、こう一本筋が通っているたくましさというか、ずーっと先を見据えているベテランシンガーの様な貫禄というべきか。そういった情熱と余裕が同居する独特な雰囲気が彼女のライブパフォーマンスから伝わってきたのだ。

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 僕も10代の頃から、プロを夢見てバンド練習のためにスタジオにこもり、ライブに明け暮れた時期を過ごした。そういう体験をしてきたからこそ感じることができる、「夢をつかみにいくぞ!」という、もう随分と前に忘れてしまっていた情熱的な雰囲気がひしひしと伝わってくる。そんなTeenの頃の気持ちを思い出させてくれたSSW Rinanaさん。帰宅するや彼女のTwitterYouTubeなどをチェックし、翌日Tower Records三宮店で販売中の"LoveSong"をゲット。新譜ではめずらしく何度もリピートしまくっているアルバムとなっている。

すっかり前置きが長くなってしまったのだが、早速アルバム・レビューを。本作は1st Album "スタート"に続く2nd Albumで2015年1月にリリースされたばかりの彼女の最新作である。(まだ未聴である)1st アルバム"スタート"は、彼女自らの打ち込みによるホームレコーディングであったのに対し、本作はスタジオでのレコーディング作品であり、収録曲は全4曲。すべての曲の作詞作曲は彼女が手がけている。


Rinana Love Song New minialbum Teaser - YouTube

 

オープニングはアルバムタイトルにもなっている"Love Song" 名刺代わりともいえるキャッチーな作品。F-Dm-B♭-Fの3コードによるリフレインで終始しているせいか自然と耳に入ってくる。ギターリフの合間のシンセの装飾音が聴き手を飽きさせない。実に秀逸なアレンジだ。音楽に長年携わると、とかくテクニックに走りがちでコード進行などむやみに複雑にしてしまう悪いクセが出てしまうところだが、"Love Song"は3コードによるシンプルな構成で最後まで行きながらも、しっかりと聴き手の耳を離さないで聴かせており、アーティスト"Rinana"の懐の深さを感じさせる作品でもある。

続く"Dance all night"はブラコンからの影響が色濃く出ているナンバー。フックで聴かれる上のAあたりは、彼女のヴォーカルが最も魅力的に聴こえる音域だと個人的に思っているのだが、そのあたりを計算してこの曲を作ったとしたらコンポーザーとしてのしたたかさを感じずにはいられない。(機会があればそのあたり訊ねてみたいところだが。。)本アルバムでのマイ・フェイバリットナンバーでもある。

"feeling blue"はタイトルどおりマイナーメロが支配する失恋をテーマにした作品。TR-808ぽいドラムの打ち込み音がこれまたブラコンテイストを醸し出している。他の曲でもそうだが、ギターのフレーズがロックアプローチなのがブラックテイストとコントラストを描いておりとても面白い。彼女はインタビューなどで「ロックとヒップホップを融合させた音楽を目指したい」とコメントしている所以がこのあたりからも感じられる。

いよいよラストの作品が"Stay" 「このまま好きな人とずっと居たい」という切ない気持ちが表現されたバラード。ややもすると単調に聴こえてしまうメロディも、ブラコンアレンジだと聴き手を飽きさせない。"Dance all night"などで感じるかっこよくてクールな面と"Stay"で見せるピュアでキュートな面とを併せ持っているところも彼女の魅力である。

全編を通して聴ける、彼女が影響を受けてきたブラック・ミュージックとロックミュージックを融合し、昇華させた作風を、今後の作品でどのように発展させていくのかとても興味がある。ブルー・アイド・ソウルがそうであったように、ルーツであるヒップホップやロックの路線を踏襲しつつも、如何にオリジナルな要素を盛り込んでいくのか、これからの彼女の作品を注目していきたい。ざっとアルバムをレビューしてきたのだが、冒頭にも書いたとおり、なんといっても彼女の魅力を体感するにはまずはライブパフォーマンスを観るのがオススメ。彼女のバースディである5月12日直前の10日に神戸・三宮Varitで行われるバースディ・ワンマンライブが今から待ち遠しい。もちろんそれまでの間も時間の許す限り、ライブに足を運ぶだろう。僕の稚拙な文章では彼女の魅力を十分にお伝えすることは出来ないが、それでもこれを読んで彼女のストリートライブに足を運んでいただけたなら幸いである。なおライブに関する詳細は彼女のTwitter  @rina_yumejyoにて随時告知されているのでそちらをチェックしてもらいたい。

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