生花と音楽のコラボ "ike-log" 〜The 1st week in Sept. 〜 It's Raining Again / Supertramp
早いもので今年も残り３分の１となりました。９月になってからは秋雨前線の影響のせいか雨降りの日が多いですね。楽しい夏が終わりを迎え、だんだんと街や山々が秋色に染まっていく風情はなんとも日本人の情緒をくすぐるところですが、昨今、秋が極端に短くなったなあと感じています。急に真冬並みの寒さに襲われかと思えばそのまま冬に突入する感じですよね。体感的には１ヶ月位短くなっている気がします。なので今年こそはそんな貴重な日本の秋の風情というものをしっかりと感じ取っていきたいと思います。今回のK.M師匠のお花はこの間までの暑い夏とはちょっとちがう雰囲気で彩られた作風となっていますよ。ではドーゾ！
Arranged by Master K.M
クルクマやデンファレ、スプレーカーネーションのピンク系に対し、白っぽい紫陽花やリンドウのブルーが対照的でとても綺麗です。夏の作品ははっきりした原色のお花が多かったですが、今回の作品では少し淡い色合いのセットで、切なさやしとやかな雰囲気を醸し出しています。そんな中でもひときわ綺麗なブルーが印象的なリンドウにスポットを当ててみましょう。
リンドウは釣鐘型の青紫色で鮮やかな花を上向きに咲かせますが、群生せずに孤高に凛と咲かせるその姿から「悲しんでいるあなたを愛する」という花言葉がリンドウに当てられています。原産は日本のほか、中国、朝鮮半島、シベリアなどですが、中国では竜胆という名で今も生薬として栽培されているそうです。
そんなリンドウの「悲しんでいるあなたを愛する」という花言葉と「雨降り」を重ねるとこんな曲をインスピレーションしました。
イギリスの名バンドSupertrampが1982年に発表したアルバム "...Famous Last Words.."に収録されていた、大好きな名曲 "It's Raining Again"をご紹介します！
Supertrampはリック・デイビスさんとロジャー・ホジソンさんという二人のヴォーカリスト兼キーボディストを中心に1970年に結成。リックさんの野太く響く低音とロジャーさんのか細い高音の歌声で、数々のヒット曲を量産してきました。
大きなカテゴリーではジャズやブルースの要素を取り入れたプログレッシブサウンドが特徴で、同時期の10ccやElectric Light Orchestraと同列で扱われることが多いバンドですね。
Supertramp / ...Famous Last Words... (1982)
日本でも"Breakfast In America"が大ヒットし、今でも彼らの代名詞的作品となっています。
この" It's Raining Again"は降り続く雨とついていない人生を重ねたもの哀しげな歌詞とは裏腹に、妙にポップで優しいメロディラインと歌声がなんとも不思議な感覚を覚える、"One of my evergreen songs"です。
ではどうぞ！
ロジャーさんはこの後、1983年に脱退していまいますが、現在もソロアーティストとして活動されてまして、ハイトーンヴォイスも健在です。いつか来日公演してくれないかなあ。
そんなロジャーさんの2006年のライブソロヴァージョンもドーゾ！
...Famous Last Words. (Remastered) by Supertramp (2002-07-30) 【並行輸入品】
- アーティスト: Supertramp
- 出版社/メーカー: A&M
- 発売日: 2002/07/30
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