生花と音楽のコラボ "ike-log" 〜The 4th week in Oct.〜 I Guess That's Why They Call It The Blues / Elton John
1週間振りの更新ですが、10月も終わりに近づき朝晩めっきり秋らしくなってまいりましたね。でも日中は汗ばむ陽気で、寒暖差が大きいせいで僕の周りでは風邪をひいている人が多いです。風邪をひいてしまうとせっかくの秋の味覚やお酒を嗜んでもおいしく感じなくなってしまいますので気をつけたいところです。プロ野球も日本シリーズが始まりましたが、40年来の野球好きからすると、日本シリーズの頃は冬の格好で野球を観るというのが当たり前でしたが、いまだに半袖姿で過ごせている、こんなところでも地球温暖化を実感したりしてます。僕の嫌いな冬がまもなく到来するかと思うと少し憂鬱で、少しでもこの暖かさが続いて欲しいと願うそんな10月第4週目のお花はコチラ。
Arranged by master K.M
今週はレギュラーのK.M師匠が腕を奮った作品です。ピンク系でうまくまとめられております。
今回は、お馴染みのアルストロメリアやカーネーションとうまく調和をなしている、たくさんのピンクのお花が愛らしい「ストック」にスポットを当ててみましょう。
ストックとは茎を意味していまして、その太くて丈夫な茎から、そのまま名前になっています。アブラナ科で香りが良くアレンジメントにもよく使われる人気のお花です。ストックは日本名「アラセイトウ」と言うのですが、その葉がラセイタ(ポルトガル語で毛織物を意味する)に似ているところから、「葉ラセイタ」、更にこれがなまって「アラセイタ」「アラセイトウ」と呼ばれる様になったようですね。花言葉は丈夫な茎から「永遠の美」、「豊かな愛情」だそうです。
そんなお花たちからインスパイアされた今週の楽曲はコチラ。
サー・エルトン・ジョンさんがキャリアの中期、1983年に放った "I Guess That's Why They Call It The Blues"(邦題:ブルースはお好き)です。
大抵のアーティストは、調子が悪くなると良くなるまで作品の制作を控えるものですが、エルトンさんの場合は、その長いキャリアの中で、精神状態の良い時期は言うまでもなく、調子が悪い時期でも音楽制作をやめることなく発表し続けており、すべてのエルトン作品を聴いてきて思うことは、1曲1曲にその時期の決していい状況ではないことも含め様々な心情などがさりげなく反映されていて、それがとても生身の人間が創りだした作品であることを実感させストレートに聴き手にメッセージとして伝わってくることです。
うーん、久しぶりに聴いてみますと間奏でのスティーヴィー・ワンダーさんのハーモニカが実に心に響きますね。
Elton John / Two Low For Zero (1983)
この「ブルースがお好き」が収録されたアルバム "Two Low For Zero"は「ゼロに満たないほど落ち込んでいる」という意味が込められていて、エルトンさんにとってとても精神面でシンドイ時期だったはずですが、こんなにも素晴らしいバラードを盟友の作詞家バーニー・トーピンさんとのコンビを復活させて制作しました。
(Left: Elton John, Right: Bernie Taupin)
主人公は兵役のため、遠く彼女と離れて生活をするのですが、その間ずっと彼女を想い、自分の人生よりも彼女を愛していた。でもそれをどう言葉にしたらいいかわからず、切なくて苦しくて、時間のない今の状況を恨んでみたり、それでも彼女との楽しい時間を空想したり、それが愛してるなんて言葉で表現するほど単純なものでもなくて。。そんな状況をブルースと呼ぶのかなと気づいた。。。
こんな内容を朗々と歌い上げるバラード、今週の花言葉「豊かな愛情」から紐ついた僕にとって大事な1曲です。