やっぱりKORG SG-1Dが好き
唐突だが、1987 年に発売されたKORGのSG-1Dというプロユース仕様のステージピアノの音色が今でも好きで手放せずにいる。普段はクローゼットの中に格納しているのだが時折、あの太くてハリのあるピアノの音色が恋しくなり、ずるずると引っ張りだしては弾いている。
それまではYAMAHA CP70/80というステージピアノのタッチが好きだったのだが、大学生の時に楽器店でコイツと出会ってからは一目惚れ状態に。実際にCP70/80をプロのレコーディングやステージから隅に追いやったのがこのSG-1Dだった。
YAMAHA CP-70
1鍵1鍵ウーリッツァーのピアノ音をサンプリングしたKORG渾身のSD-1Dサウンドがプロのミュージシャンに受け入れられたようだ。
しかし、家に置いておくとなると、とにかくステージ用88鍵モデルということでデカくて重い。20kgは有に超えていると思う、いや多分30kg近いのではないか。今やMacBookProにあるLogicの打ち込みが主となり、打ち込み用キーボードに追いやられてクローゼットの中にいる事の方が多いが、バンドで演った時のギターやベースに埋もれないほど野太く、それでいてリアルなピアノサウンドはどうしても手放すことができず今日まで僕の部屋におられるのである。どうしても打ち込み用キーボードでは楽器を弾いてる感覚になれないから、時折、楽器としてSG-1Dを触りたくなるのだと思う。
そういえば僕の好きな鍵盤奏者、キース・エマーソン先生やハワード・ジョーンズさん、マイアイドルであるホール&オーツのダリル・ホールさんもステージでSG-1Dを愛用していたっけ。
Keith Emerson
大学生だった当時、29万円程だったのでバイトして買ったのだが、あれからもう30年近く月日が経つ。。自分と音楽ライフを共に過ごして来てくれた愛機をこれからも使い続けるだろう。 そして僕がバンドでまたステージに立てる時には、間違いなくメインのキーボードとして使うことになると思うので、その時までメンテナンスをしっかりとして保管しないとなあ。。おっとその前に高血圧、肥満対策と自分の体をメンテナンスするのが先であった。。(泣)
生花と音楽のコラボ "ike-log" 〜The 3rd week in Feb. 〜 Baby Baby/ Amy Grant
いや〜、前回の更新から3日振りとなかなかのハイペースを維持してますね〜。巷ではインフルエンザが猛威を振るっていますが、寒さももうちょっと。冬と春が綱引きをしている感じでまさに三寒四温。春の訪れが待ち遠しい今日このごろです。
そんな2月第3週目のお花は、おなじみK.M師匠の作品ですよ。
Arranged by master K.M
ピンクのトルコキキョウや黄色いピンポンマムはこのブログでもうすっかりお馴染みとなりましたが、その中で見慣れない赤い実がいいアクセントになっています。そう「ヒペリカム」ですね。「ヒペリカム」、ヨーロッパの西部〜南部沿岸部が原産で夏に黄色の花を咲かせます。梅の花に似ていて、金色の糸のようなおしべを持つことから「金糸梅(きんしばい)」とも呼ばれます。そうして咲いた花が儚く散る様子から「悲しみは続かない」また、花が散ったあとに赤い実を付けていくところから「きらめき」という花言葉が当てられています。「悲しみが続かない」という花言葉から告白やお祝いにも人気のお花みたいですね。
ヒペリカムの花
そんな「ヒペリカム」を観ててインスパイアされた楽曲がコチラ。
CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)界きっての歌姫、Amy Grantさんが1991年に発表した名盤"Heart In Motion"にも収録されていた"Baby Baby"です。
Amy Grant / Heart In Motion (1991)
プロデューサーにはCCM界ではおなじみのブラウン・バニスターさんにAOR界の大御所マイケル・オマーティアンさん、キース・トーマスさんらが鍵盤奏者としても参加。そのキースさんとエイミーさんの共作で見事全米No.1のヒットとなったのがこの"Baby Baby"です。名曲満載の"Heart In Motion"はその年のグラミーで最優秀アルバム賞を受賞しました。
タイトルからもお分かりいただけると思いますが、彼女が生後6週間の娘ミリーちゃんに捧げた歌で、エイミーさんが赤ちゃんの顔を見て10分で書き上げたというエピソードもありました。またエイミーさんとミリーちゃんはステージでも共演しておりましたね。
グラミー賞のステージで"Baby Baby"を歌うエイミーさんとミリーちゃん
大学生の頃、このアルバム"Heart In Motion"に出会い、彼女のルックスとソングライティングの素晴らしさでファンになり、更にCCMというジャンルに興味を持つきっかけとなった僕にとって大事なアーティストの一人です。
祝!大瀧さん"DEBUT AGAIN"リリース!!アルバム・ジャケットあれこれ
いよいよ3月21日(そう、ナイアガラ・フリークならこの日が特別な日だということはもうお分かりですよね)「大滝詠一」名義のアルバムとしては1984年の"EACH TIME"以来32年ぶり!の新作 "DEBUT AGAIN"がリリースされます。待ち遠しいですね。当然初回限定盤を予約しちゃいました!
中身の方は大滝さんが、他のアーティストへ提供してきたヒット曲のセルフカヴァー作品で、ソニーレーベルからは1981年不朽の名作"A LONG VACATION","EACH TIME"に続くオリジナル3作目の位置づけとなるアルバムです。
収録予定曲
・DISC1
1.熱き心に
2.うれしい予感
3.快盗ルビイ
4.星空のサーカス
5.Tシャツに口紅
6.すこしだけやさしく
7.探偵物語
8.夏のリビエラ
9.風立ちぬ
10.夢で逢えたら(ストリングス・ミックス)
・DISC 2(初回限定ボーナスディスク)
1.私の天竺
2.陽気に行こうぜ〜恋にしびれて(2015 村松2世登場!version)
3.Tall Tall Trees 〜Nothing Can Stop Me
4.針切じいさんのロケン・ロール
中身のレビューは発売後に改めてさせていただくとして、3月21日発売まで約1ヶ月となり、ついに"DEBUT AGAIN"ジャケット写真が解禁となりました。
こちらがそのジャケ写!
なんと大滝師匠ご本人の写真が登場するのは、1978年リリース"DEBUT"以来で、ソニーレーベル移籍後では初登場なのであります。
しかし今回のジャケ写、なにやら色々と意味深げであります。
そこで、今回はこのジャケ写をナイアガラ・フリークの立場から色々と検証してみたいと思います。
まずは大滝さんがお召になられているシャツ、"NIAGARA MOON"の裏ジャケで有名なあのシャツとなんとなく似ている気がします。
次に左側にトロピカルジュースやフルーツがありますが、これは盟友の細野晴臣さんが"NIAGARA MOON"と時を同じく1975年にリリースした名盤「トロピカル・ダンディ」を表しているのではないかと推測します。
そういえば、大滝さんと細野さんははっぴいえんど解散後、初となる1975年12月から翌年1月にかけて「ナイアガラ・ムーン」と「トロピカル・ダンディ」をもじった「トロピカル・ムーン」というジョイントライブ・コンサートで共演しました。ジュースの横の男性の人形がダンディズムを表現しているのでしょうか。。
TVモニターは当然、ゆかりの深いソニー製、画面は不鮮明なのでわかりにくいですが、「ナイアガラツアー」のライブ映像のように見えますね。
ナイアガラとテレビといえば、「CMスペシャル」のジャケ写を思い出しますが関連性は無さそうですね。。
新聞はもちろんニューヨークタイムスならぬ"EACH TIMES"(笑)
ここからが今日時点で解明できない部分
・大滝さんと電話の受話機について。
ナイアガラ関連で受話器といえばシュガーベイブの"DOWN TOWN"のジャケ写が思い浮かびますが。。
・右側に見えるお侍さんの人形がCDを持っているのは何の暗示か。。
旗本退屈男と大滝さんの「Rock'n Roll退屈男」がかかっているのかと思いましたがいでたちがかなり違う。。
国定忠治赤城山の股旅物をパロった迷曲「名月赤坂マンション」を表しているのか。。
いや、これも違うよな。。。(汗)
・右側のタイプライター、これは誰なのか。。もう予想不可。。
・右側の観葉植物がカラーなのに対して左側のはモノクロ。これも不可解。。
このあたりはもう少し分析する必要がありそうですね。
中身を聞く前からジャケ写一枚でも充分楽しめるのがナイアガラ流なのであります!
しかし早く音の方も聴きたいなあ。。
リリースまではしばらく既存の音源で我慢しましょ。
50を超えるアーティストにカヴァーされている不朽の名曲「夢で逢えたら」の大滝師匠セルフカヴァーバージョンを!
本日聴いたお気に入りの9曲〜2016.2.14〜
僕がランダムに聴いた楽曲の中からお気に入りをご紹介するこの企画、本日ははこんな感じでした。
まず1曲目はStuff、1976年リリースの記念すべき1st "STUFF"から"My Sweetness"
このナンバーは普段よく聴くFM COCOLOのWeather InformationのBGMなのですが、毎日のように聴いててもこれが流れるたびに耳が反応してしまいます。Richard Teeが奏でるエレピの美しいことといったら。
続いて2曲目はQuincy Jones1989年リリースの"Back On The Block"から"I'll Be Good For You"
クインシーファミリーのThe Brothers Johnsonの名曲カヴァー。リードシンガーとしてRay Charles & Chaka Khanと超豪華な二人がフィーチャリングされているご機嫌ダンスナンバー。
3曲目はBob James & David Sanborn名義のアルバム"Double Vision"からAl Jarreauのヴォーカルがセクシーなバラード " Since I Fell For You"
歌伴の時のサンボーンのサックスのフィルインが大好きなのですが、この"Since I Fell For You"でもアルのヴォーカルとの絶妙な絡みが堪能できます。このバラードでウイスキーを飲むと最高やろなあ。
続いてはまたまたサンボーン繋がりで大好きな鍵盤奏者の一人、Ricky Peterson 1999年リリースの"Souvenir"から冒頭に収録されている"Drop Shot"
ミネアポリスのファンキー親父、リッキーさんの奏でるハモンドのかっこいいことといったらこの上ないし、歌もメチャウマ!作曲家としても非凡な才能の持ち主。
5曲目もオルガン繋がりでEddie Robets率いるファンクグループ The New Master Sounds 2007年リリースの"102%"からBob Birchのハモンドが心地よい"Forgiveness"
ツボを抑えたエディーのリズムギターはいつ聴いても最高に気持ちいい。
6曲目もやはりオルガン!どれだけ好きやねん(苦笑)Larry Goldingsが1995年に放ったご機嫌ファンクアルバム"Whatever It Takes"からStevie Wonderの名曲をカヴァーした"Boogie On Reggae Woman" なんといってもサンボーンとメイシオ・パーカーのサックスバトルが楽しめるのだ。
7曲目は名ベーシストAbe Laboriel率いるKoinoniaが1983年にリリースした1st "More Than A Feelin' "からタイトル曲"More Than A Feelin' " ハーランの鍵盤プレイも渋いし、パークス&ホッケンスミスのリズムギターも気持ちいいハートフルなナンバー。
エイブやホッケンスミスの動く姿を初めてみたのは菊池桃子の「アドバンスド・ドメスティックツアー」というライブビデオだったことは今まで誰にも話していない。
続いては敬愛する鍵盤奏者Jeff Lorberが1984年に発表した"In The Heat Of The Night"からファンクナンバー"Tropical"
1984年当初はYAMAHA DXシリーズに代表されるFM音源が一世風靡していて、ここでもきらびやかなFM音源のシーケンスが聴けます。ややもするとチープになりがちな初期デジタル音源ですが、アナログ音源との絶妙なバランスで今聴いても古臭く感じないですね。
いよいよラストはこれまたファンキーなプレイで定評のある鍵盤奏者Greg Phillingainsが1981年にリリースしたアルバム"Significant Gains"からアッパーなオープニングナンバー"Girl Talk" グレッグさんも鍵盤の腕前もさることながら歌がうまい!イントロ&ソロがドゥービーの"Minute by Minute"に似てるのはご愛嬌。ナベサダさんもサックスソロで参加してました。
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生花と音楽のコラボ "ike-log" 〜The 2nd week in Feb. 〜 SQUALL 〜時間の国のアリス〜渚のバルコニー / 松田聖子
5日振りの更新です、僕にしてはマメに更新してますね(苦笑)
では早速今週のお花です。
Arranged by master K.M
今週は赤いグロリオサやピンクのカーネーションにアンスリュームの葉などが程よく並んでいますがその中でもピンクのスイートピーがかわいいですね。
スイートピーといえばすぐに思い浮かぶのが松田聖子さんの「赤いスイートピー」ですね。「赤いスピートピー」をはじめ、多くのポピュラー音楽シーンで素晴らしい演奏を聴かせてくれました、日本を代表するギタリスト松原正樹さんの訃報が昨晩、スマートフォンの画面に流れてきました。30年以上の間、リスペクトして来た偉大なミュージシャンの訃報に思わず絶句してしまいました。末期癌の闘病中だった様です。改めましてご冥福をお祈り申し上げます。
松原正樹さん
正樹さんのこれまでの主なセッションワークをほんの一部ですが、挙げてみますと、
三木聖子/まちぶせ/1976
さだまさし/案山子/1977
キャンディーズ/わな/1977
神田広美/人見知り/1977
郷ひろみ&樹木希林/林檎殺人事件/1978
平尾昌晃・畑中葉子/カナダからの手紙/1978
岩崎宏美/シンデレラ・ハネムーン/1978
キャンディーズ/微笑がえし/1978
山崎ハコ/流れ酔い唄/1978
山口百恵/美・サイレント/1979
松原みき/真夜中のドア/1979
竹内まりや/SEPTEMBER/1979
井上望/花ねがわくば/1979
山口百恵/さよならの向う側/1980
中島みゆき/ひとり上手/1980
須藤薫/FOOLISH(渚のポストマン)/1980
渡辺真知子/唇よ、熱く君を語れ/1980
松原みき/愛はエネルギー/1980 (※西友キャンペーンソング)
松任谷由実/守ってあげたい/1981
松山千春/長い夜/1981
泰葉/フライデイ・チャイナタウン/1981
松本伊代/センチメンタル・ジャーニー/1981
松本伊代/TVの国からキラキラ/1982
松田聖子/赤いスイートピー/1982
松田聖子/渚のバルコニー/1982
松任谷由実/ダンデライオン/1983
郷ひろみ/美貌の都/1983
来生たかお/無口な夜/1983
松田聖子/瞳はダイアモンド/1983
松田聖子/ガラスの林檎/1983
松田聖子/SWEET MEMORIES/1983 ※「ガラスの林檎」と両A面
松田聖子/時間の国のアリス/1984
松田聖子/ハートのイアリング/1984
中森明菜/北ウイング/1984
中森明菜/サザン・ウインド/1984
南佳孝/スタンダード・ナンバー/1984
松任谷由実/VOYAGER/1984
松任谷由実/メトロポリスの片隅で/1985
おニャン子クラブ/セーラー服を脱がさないで/1985
松田聖子/天使のウィンク/1985
松田聖子/ボーイの季節 /1985
野村宏伸/昨日までのハードボイルド/1985
荻野目洋子/六本木純情派/1986
河合その子/青いスタスィオン/1986
中島みゆき/あたいの夏休み/1986
渡辺美里/My Revolution/1986
渡辺美里/BELIEVE/1986
渡辺美里/Teenage Walk/1986
近藤真彦/愚か者/1987
来生たかお/渇いた季節/1997
松任谷由実/SWEET DREAMS/1987
松任谷由実/ANNIVERSARY/1989
永井真理子/ミラクル・ガール/1989 (日本テレビ系アニメ「YAWARA!」主題歌)
徳永英明/僕のそばに/1993
古内東子/DISTANCE/1994 (※NHK系テレビ「疲労回復テレビ」ED)
松任谷由実/Hello,my friend/1994
松任谷由実/まちぶせ/1996
KinKi Kids/ジェットコースター・ロマンス/1998
岩崎宏美/ただ・愛のためにだけ/2005
う〜ん、誰もが一度は耳にしている楽曲群ではないでしょうか。どの曲にも正樹さんらしいギターソロやリズムギターがありました。
ご本人のソロ活動35周年を記念したライブでは上記セッションワークから代表曲をメドレーで披露されてました。そのダイジェスト映像がコチラ。
「愚か者」(近藤真彦)~「カナダからの手紙」(平尾昌晃 畑中葉子)~「中央フリーウェイ」(荒井由実)~「渚のバルコニー」(松田聖子)~「長い夜」(松山千春)~「微笑がえし」(キャンディーズ)~「六本木純情派」(荻野目慶子)~「真珠のピアス」(松任谷由実)~「案山子」(さだまさし)~「さよならの向こう側」(山口百恵)~「冷たい雨」(ハイ・ファイ・セット)~「瞳はダイアモンド」(松田聖子)
がサワリだけですが聴けますね。自らのレコーディング音源を再演したいかにも正樹さんらしい音色とフレーズ、最高です!
僕が初めて正樹さんを意識しだしたのは中学1年の時にリリースされた松田聖子さんの1stアルバム "SQUALL"からです。恐らくポピュラー、歌謡音楽ではそれまではなかったと思われる、1曲毎の参加ミュージシャン名がライナーノーツに記載されており、そこで「Guitar : 松原正樹」という名前を見たのがキッカケだったと思います。アーティストよりもそのバックで演奏しているスタジオミュージシャンの存在を意識しながら楽曲を聴くというクセ?が付いたキッカケが正樹さん達だった訳です。
そんな正樹さんの縦横無尽なギターワークが堪能できる松田聖子さんの1st Album "SQUALL"からロックンロールなナンバー、アルバムタイトル曲の"SQUALL"を。
「時間の国のアリス」での正樹さんのリズム&ギターソロも最高にかっこいいのです。
「渚のバルコニー」で聴けるギターの音色は本当に心地いいのです。
正樹さんが残された名演はこれからも色褪せることなく残っていくでしょうし、僕自身もずっと聴き続けていきたいと思っています。
正樹さん、最後のステージが昨年の松本隆さん作詞家生活45周年を記念した「風街レジェンド2015」でした。このステージでは故大瀧師匠へのリスペクトが感動的な「はっぴいえんど」の再結成と同時に、井上鑑さん、今剛さん、林立夫さんとともに最後の力を振り絞りステージアクトを務めた正樹さんが名を連ねた名グループ「パラシュート」としての演奏も楽しめる贅沢な音楽の祭典でした。
松原正樹 35th Anniversary Live at STB139 / 21 NOV 2013 [DVD]
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生花と音楽のコラボ "ike-log" 〜The 1st week in Feb. 〜 Let's Groove / EW&F
ここのところ公私に渡りスケジュールがたてこんでしまいまして、約2週間ぶりの更新となってしまいました。。その間にグズグズと今ひとつすっきりと治らなかった風邪が、沖縄でバタバタと汗をかいて動きまわっているうちに気付けば治ってしまってました。まだまだ寒さも本番、インフルエンザも流行してますし油断せず風邪予防と体力づくりを心がけたいと思う2週間でした。
では2週間分まとめてのお花をどうぞ!
Arranged by master K.M
先週は黄色系、今週はピンク系でうまくまとめられてます。安定のK.M師匠ですね。
さて、今週は突然舞い込んだショッキングな訃報に言葉をなくしました。1月のEagles Glenn Freyさんに続き、今度はEarth,Wind & FireのリーダーMaurice Whiteさんがお亡くなりになりました。。EW&Fについては今更説明するまでもなく、70年代から今日に至るまで、SeptemberやBoogie Wonderlandをはじめ数多くの名曲で、私達音楽ファンを楽しませ続けてくれている名グループで、そのリーダーであるモーリスさんの死は、世界中の音楽関係者やリスナーにとってとても大きな衝撃でした。相次ぐ大物ミュージシャンの訃報は本当に辛いですよね。。
改めましてご冥福をお祈りいたします。
そんな今週の楽曲なんですが、モーリスさん訃報の後、EW&F以外の音楽を聴いておらず、他のアーティストの楽曲が思い浮かびません。ここは追悼の意を込めて、大好きだった楽曲を取り上げたいと思います。
中学生時代、EW&Fの魅力に取り憑かれるきっかけとなった1981年リリースの名アルバム"Raise!" A面1曲目に収録の"Let's Groove"
続いてモーリスさんの名前を冠した1985年渾身のソロアルバム"Maurice White"から珠玉のバラード"I Need You"。
最後は敬愛するDavid Fosterさんも絡んだ名曲"After The Love Has Gone"
EW&Fのアルバムといえば、毎回スペーシーで荘厳なアートデザインで私達を楽しませていただきましたイラストレーター長岡秀星さんも昨年6月お亡くなりになられましたね。長岡さんとモーリスさん、あちらで再会されているのでしょうか。。合唱。
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生花と音楽のコラボ "ike-log" 〜The 4th week in Jan.〜 Veronica / Elvis Costello
1週間ぶりの更新です。寒いです!沖縄では観測史上初、奄美大島では115年ぶりとなる降雪を観測ですって。。そりゃ寒いはずだ。九州や中国地方でも結構な降雪で空の便の欠航が相次いでるみたいですしね。。つい先日まで暖冬と言っていたのが遠い昔に感じるほど、ここのところの寒さは堪えますね。 私。。不覚にも風邪をひいてしまってダウン、病み上がりでブログを書いております。皆様も暖かくして風邪予防に努めて下さいませ。
では今週のお花のご紹介です。
Arranged by master Y.B
先週にひきつづきY.B師匠がハサミを振るった、師匠の色使いのセンスが光る作品となっております。緑、黃、ピンクのコントラストがとても綺麗ですね。その中でもひときわ特徴的な形で目を引くのがグリーンの「モルセラ」です。「モルセラ」は地中海沿岸が原産でして、貝殻に似た葉をもつことろから「貝殻サルビア」とも言われています。この貝殻のような葉の中心に可愛らしい小さな白い花を付けます。
今回、病み上がりの僕の脳裏に浮かんだ楽曲はコチラ。
Elvis Costelloさんが1989年にリリースしたアルバム"Spike"に収録された"Veronica"です。
Spike / Elvis Costello (1989)
(L to R ; Elvis Costello & Paul McCartney)
"Veronica"は、CostelloさんとPaul McCartneyさんとの共作、Paulさんによるベースプレイで話題となりました。PaulさんはハスキーヴォイスのCostelloさんに在りし日のJohn Lennonさんの姿をダブらせたのでしょうか。彼ら二人による共同作業は順調に進み、完成した楽曲は6曲に及びました。そのうちの2曲は"Spike"に、残り4曲は同じ1989年にリリースしたPaulさんのソロアルバム"Flowers In The Dirt"に収録されました。
Flowers In The Dirt / Paul McCartney (1989)
"Veronica"のポップなメロディとは裏腹に、歌詞の内容は認知症を患った祖母を題材に取り上げたシリアスなナンバーでした。PVでは養護施設で一人過ごす老女が時々思い出すかのように自身の少女時代や若女時代の映像がカットインされる形で表現されています。
"Veronica"は全米19位となるヒットシングルでしたが、Costelloさんにとって祖母からインスパイアされた大事な楽曲が薄っぺらいポップソングと扱われることを嫌い、しばらく演奏することを避けていたそうです。後のパフォーマンスで聴かせるテンポダウンしたアコースティック・バージョンの方がよりストレートなメッセージソングとなっている気がします。
"Veronica"では、作者の心情を加味しながらじっくりと聴くという音楽鑑賞の醍醐味を再確認させてくれました。